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2010/07/30

2010/7/30(金)西安PJ 2日目

報告 :吉田泰輔(M2)

こんにちは!
相変わらず蒸し暑い北京から、元g-Enesis代表の吉田が西安交通大学との共同研究プロジェクト2日目の報告をします。

昨日の報告の通り、北京に着いて一番驚いたことはその蒸し暑さ(常に町中に霧がかかっているような状態)でしたが、驚いていたのは僕たちだけでは無いようです。プロジェクトのカウンターパートである西安交通大学のMi Yanの家族も、「こんな暑さはこれまで長く北京に住んでいて初めてだ」と話していたようです。地球温暖化のせいか、と冗談を飛ばしてはいますが、水分と体力をじわじわ奪う高温度・高湿度はなかなか厄介です。

さて、プロジェクト2日目になりましたが、前半は集まるメンバーも少なくアットホームな雰囲気です。プログラムの内容も、北京の博物館見学や付近の公園の散策等、お互いの交流を深めるための時間が多くなっています。今日は、新しくHarvard,Business Schoolを最近卒業したベトナム人のHaさんが加わりました。彼女は結婚しており、投資銀行で働いている中国勤務の夫に付いて来る形で二週間前に北京に来たようです。夫はMIT卒のようで、高学歴のボストンカップルに少し驚きました。

今日は、日本人二人とMi Yan、Haさんの四人のメンバーで、北京の街を回りました。北京は、二年前にオリンピックが開催されたこともあってか、計画的で綺麗な都市です。また、土地が広いことを利用して、東京に比べて面積が広く高さが低い建物が多いのも特徴的です。街の計画性や景観の良さに関しては、東京よりも非常に優れているように思われました(ただ、人々に関してはその逆で、日本人のような周囲への気遣いはあまり無く雑然とした感じです・・・)。建物の内部を見ても、新しさのせいか全ての建物が綺麗で、デザイン性にも優れています。環境への配慮もされており、例えば中国人民銀行のビルは、光を窓から取り入れることで電力消費を抑制するという省エネに配慮した設計になっていました。



今日最初に訪問したのは、北京の首都博物館でした。ここでは、旧石器時代から現在まで、中国の歴史的記念品が多く展示されており、中国の歴史が一通り学べるようになっています。入場料は30元(400円程度)でしたが、学生は半額の15元で済みました(要学生証)。館内は広く、全て見終えるのに数時間かかります。回っている途中に、学生間で第二次大戦に対する国民意識に関する議論になり、「戦争を踏まえて、中国は日本に対してどのような意識を持っているか?」というテーマについて話し合いました。中国人学生が、「高年齢の世代を中心に、戦争のことに関してはかなりネガティブに考えている」と答えましたが、Haさんは「ヨーロッパ諸国からも攻撃・占領されたのに何故日本にだけネガティブな印象を持っているのか?」と応じます。日本の経験からは、「教育の影響が大きいのではないか?」ということを話しました。日本では、戦争相手の米国に対してあまりネガティブではありませんが、これは米国の影響を受けた日本の教育制度の影響と捉えられるからです。また、主に日米に宿る自国中心主義も話題に出ました。Mi Yanも、歴史ある大国である中国に住む人々が、自国に対して相当なプライドを持っているということを認めていました。


首都博物館


首都博物館内での集合写真


その後散策した景山公園では、恐竜の模型を眺めたり、高台に登って北京の街を見渡すことが出来ました。素晴らしい景色ではありましたが、霧がかかって全体を見渡すことが出来なかったのが残念でした。その後ホテルに帰った後は、意図せずして二人共すぐに寝てしまっていました(前日夜遅くに北京に着いたこともあり、ほとんど眠れなかったのです・・・)。暑い中歩き回り、体力を奪われたということもあります。今の北京の気温と湿度は、体から水分と体力を奪い取ります。明日からは、こまめな水分補給と休憩に気を使いながら活動を続けていきたいと思いました!

それでは、引き続き次回以降をお楽しみに。


北京の風景1

北京の風景2

北京の風景2

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