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2011/01/22

g-Enesis勉強会【1/22(土, Sat.)】

皆さん、こんにちは。メンバーの高田です。

g-Enesisで勉強会を開きましたので御報告いたします。
今回は文京区においてリチウムイオン電池の製造・販売を手がけるエナックス株式会社代表取締役の小沢様をお招きし、講演を開催致しました。講演ではエナックス社設立の経緯や自動車向け電池の開発、そしてリチウムイオン電池の課題や展望についてお聞きしました。 
  
ENAXは1996年に設立され、ノートPC向け等にリチウムイオン電池の供給を行っています。ENAX社では自動車向けリチウムイオン電池の開発にも早くから取り組んでおり、ソーラーカーの「World Solar Challenge」にて地元高校への技術サポートをする形で1996に出場し、三位入賞を果たしています。自動車向けリチウムイオン電池の開発により、2004には「東京都ベンチャー技術大賞」を受賞しており[1]、近年では、日産リーフの電池開発にも参画し、一人乗り電気自動車の製造も自社で行っています。資金面では、産業革新機構の支援を受けるなど、成長著しい企業として、多くの実績を残している会社です。[2]

小沢様はソニーの元技術者であり、リチウムイオン電池の第一人者でもあります。
95年にソニーの業績が落ち込んだ際、部下をリストラする側として、自身も会社を辞めることを決心されたそうです。その後、エナックスを設立し、リチウムイオン電池の販売から始め、製造を手がけるようになりました。マーケットのあるところに進出するべきとの考えから中国に工場を開くなど、海外展開も積極的に行っています。ドイツにも営業所を所有しており、ヨーロッパでの製造拠点への布石としています。

また、リチウムイオン電池の技術的課題として以下を挙げていました。
・危険性
バリや不純物の混入によってショートし発火の恐れがある。
・性能向上
現状C6Liの内、カーボンの割合を減らす事(カーボンナノチューブの利用)や
正極に空気を用いるリチウム空気電池の開発

最後に、日本の技術力の強みは「すり合わせ」にあり、積極的に海外へ出ることで、優位に立てる。ソニーの創業時を例に取り、技術のわかる経営者が成功する。ビジネスでは色んな人の助けがあり、人の縁が大事であるとのお話を頂きました。

また、意外なところでiPodの発明に先んじて特許を出願していたというお話がありました。1997年の時点でデジタルオーディオプレーヤーや音楽配信のアイデアを考案されています。[3]

[1]http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/shoko/sogyo/venture/2000-2009winners.pdf
[2]http://www.incj.co.jp/investment/deal_010.html
[3]http://www2.ipdl.inpit.go.jp/begin/BE_DETAIL_MAIN.cgi?sType=0&sMenu=1&sBpos=1&sPos=1&sFile=TimeDir_21/mainstr1295697978588.mst&sTime=0
 


                         講演の様子

私たちは勉強会や会議派遣を通してエネルギーに対し理解を深め、社会提言していこうと考えています。興味がある方は是非ご連絡ください!! 

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